ブライダルプロデューサーとして

apr 05, 2023 / Column

最近はネットでリーズナブルなドレスが手に入り、カジュアルな衣裳店が増え、プロデュースもされるところが多くなってきました。

時代の流れにより、結婚式という商品は形を変え、進化あるいは後退しているような気がします。

私は昭和の派手婚の時代からこの業界にいますので、

派手婚・地味婚・コロナ婚・ナチュラル婚・オンラインウェディング

家族婚・少人数婚・フォト婚など、ありとあらゆる呼ばれ方をしている結婚式を

目の当たりにしてきました。

どれをとっても、結婚する二人の需要なので問題はないと思っています。

それとも、業界側が生み出した商品に便乗されているのか。

鶏か卵か・・・という感じですよねw

どんなに時代やカタチが変わっても、私が大切にしていることは昔からひとつもかわっていません。

「二人が幸せになる結婚式」

「何年先も色褪せない結婚式」

「いつまでも二人のサポーターでありたい」

そうなるにはどうしたらいいのか?って話なんですけど

やはりゲストの満足度を高める事なんですよね。

二人の結婚の記念すべき会。ではあるのですが、

そこにご祝儀を包み集まって下さる方がいる限り、

その方々が二人の想いや姿やおもてなしに満足し、

納得して頂くことが大事だと思うんですよ。

「あぁ、2人ともしっかりしてるな。お似合いだな。これからも支えていきたいなぁ。」

と思っていただけるのがベストだと思っています。

なので、結婚式は背伸びしてはいけないし、お祭り騒ぎで楽しむものでもないと思っています。

「身の丈にあった結婚式」

それが一番「ふたりらしい」ということだと思っています。

ゲストの方の満足度はお二人の満足度に比例します。

当日うんぬんよりも、結婚式後にじわじわと来るやつです。

それがあるのとないのでは、雲泥の差くらい違うと思っています。

たくさんのゲストから(上司も友人も同僚も親戚も)頂く

いい結婚式だった。

本当に心から温かい気持ちになれたよ。

呼んでくれてありがとうね。

という言葉は、何物にも代えがたい、2人の思い出の1ページに刻まれるのです。

そして、流行り廃りに左右されない内容にすることで、何年先も変わらず

美しい結婚式として、見返せるのです。

そうやって作り上げた結婚式だから、2人と私の間に信頼関係も生まれて

ずっと続くおつきあいになる。ということなんですよね。

これが私の思う「理想の結婚式」です(*´з`)

どんどん親世代も若くなってきて、人生の通過儀礼に疎くなってきています。

そんな親世代は「あんたらの好きにしていいよ」と言われるので

もっとわからない2人が、人生最大の、生きている間で一番華やかで祝福に包まれる

通過儀礼の運営をやらなければいけなくなっているのです。

そりゃ、ネットなどを参考にするしかないですよね。

でも、ネットに書かれていることが全て正解ではないですし、

時の流れにより、ねじ曲がった情報になっている場合もあります。

私がネットを見ててそう思うことは多々あります。

それが、現代の「常識」なのかもしれませんが、(私の知識が非常識w)

「おいおい、大丈夫かよ」と思っています(笑)

そんな若い二人が、結婚式という儀式をちゃんとやるために

ハミングバードを選ばれていることは、ある意味正解なんだと思います。

やりたいことに合わせ、それが正しいのか、間違っているのか。

やりたいことを叶えるためにどうしたらいいのか。

代案は何かあるのか。

ジャッジが欲しいんですよね。

背中を押して欲しいんです。

私は2人の事も大事ですが、親御さんや親戚の方々、特に会社関係者が参列される場合は

特に気を張ってプロデュースします。

「二人やご両親が恥ずかしい思いをしないように。」

私の拘りどころNO.1ですね。

「楽しんで頂く」<「認めて頂く」ですかね。

私の仕事は、結婚式にかかる、「無駄」(必要ないもの)な出費を抑え、

ハレの日に相応しい、2人らしい空間と時間の提供です。

その結果が

「二人が幸せになる結婚式」

「何年先も色褪せない結婚式」

「いつまでも二人のサポーターでありたい」

であればベストなのです。

 

 

 

 

#千里山荘 #和の人前式