結婚式をやらないという選択

may 31, 2024 / Column

結婚式をやらない人が増えているのには、確実に理由があります。

結婚式は大きな費用がかかることや、大勢の人が集まることでストレスを感じる方もいらっしゃいます。また、プライベートなイベントを大々的に行うことに抵抗がある方もいます。他にも、結婚式に伴う準備や手続きが煩わしいと感じる方もいるかもしれません。

結婚式をやらない選択は個人の自由ですので、どうのこうのいうつもりはありませんが例えば、今まで見聞きした結婚式の形が全てだと思い、それが嫌だから。という理由でやらない選択をされるのはちょっと違うのかな?と思っています。

自分たちのライフスタイルや考えや予算に合った形で結婚を祝うことが大切で、親しい友人や家族と小さな食事会や旅行で祝うなど、自分たちらしい形で結婚を祝う方法はいろいろあるのです。

例えば人気のハウスウェディングですが、そのスタイルに共感できないから「やらない」という人にはその理由が確実にあるのです。

1. プランの均一性
ハウスウェディングは、個別のカスタマイズを強調していますが、実際には多くのプランが類似しており、差別化が十分になされていないことがあります。同じような装飾、メニュー、演出が多くのカップルに提供されるため、特別感が薄れがちです。新郎新婦が自分たちだけのオリジナルな結婚式を望む場合、その期待に応えられないことが問題です。オリジナリティを出すために、自分たちで用意する手作り品などにも時間がとられ、結婚式が近づくと毎週続く打合せなど、準備期間の大変さも、よく聞く話です。

2. 真のオリジナリティの欠如
カスタマイズ可能と謳っているものの、実際には提供されるサービスやオプションの範囲が限られていることが多いです。制約された中でのオプション選択では、他のカップルと大きく異なる特別な結婚式を実現するのが難しいことがあります。これにより、真のオリジナリティが損なわれ、特別感が薄れる恐れがあります。

3. マーケティングによる誇張
ハウスウェディングは、しばしば「完全オーダーメイド」や「プライベート感溢れる」などの宣伝文句でマーケティングされていますが、実際には提供される内容が限られていることが多々あります。それが「持ち込み禁止」です。持ち込み可能であっても「持込料」がかかるというところもそうです。なので、期待していたほどの差別化がないことで、新郎新婦が失望することもあります。

4. サービスのパッケージ化
多くのハウスウェディングでは、特定のパッケージが提供されており、カスタマイズの自由度が制限されることがあります。これは、オリジナルな結婚式を望むカップルにとっては大きなデメリットです。また、パッケージ化されたサービスがすでに標準的なものとなっているため、ユニークさが失われやすいです。会場を選んだら、その会場が提供するものの中から選んでいく。というスタイルです。

5. 競争の激化と満足度の低下
ハウスウェディングの人気が高まるにつれて、同じ地域や業界内での競争が激化しています。この結果として、一部の会場では高水準のサービスと差別化を提供できなくなっている可能性があります。新郎新婦が期待していたサービスの質が提供されず、結果として満足度が低下することがあります。競争が激化することにより、スタッフのノルマも厳しくなります。売上や重責に耐えられなくなるスタッフは、長く続けることがほとんどできない状態です。お客様も高い金額を払うのだからと、わがままになりがちなところもありますし、それに応えられないプランナーがクレームを引き起こします。


結論
ハウスウェディングの結婚式は確かに魅力的な選択肢です。非日常的な空間で主役級の一日を過ごすことができるのは、本当に夢のような一日だと思います。

そのキラキラな一日を励みに、これから二人の人生を歩んでいけるということは、とても素晴らしいことです。

そして、ゲストハウスの雰囲気が苦手な方は、ゲストハウス同志の熾烈な争いから離れたところで、本当に二人らしいお披露目会をすることができるということを知ってもらいたいと思います。二人が自身の思う形を実現するためには、提供されるプランやサービスの内容を詳細に確認し、真にオリジナルな体験を提供してくれる場所とプランナーを選ぶことが重要です。

結婚式は人生最大のハレの日です。

普段あまり言えない「アリガトウ」が素直に言える日なのです。

どんな形であれ、「結婚式をやった」という事実を残すことを、私たちは心からおススメしています。