富山の結婚式
jan 28, 2024 / Column結婚式には心が、実にはっきり表れます。
みんなで一緒に幸せを感じたい。
丁寧な心で儀式に向き合いたい。
時代をきちんと受け継ぐ一員でありたい。
「おもてなし」「ものづくり」「しきたり」といった、日本の文化が凝縮された結婚式は、
それはそれは見事なものです。
富山ならではの文化もあり、それは地域によってまた違っていたりします。
私は、そんな「富山の結婚式」をおススメしています。
結婚式の決まり事の根底にあるのは、新たな土地に花嫁を迎える時の
「もてなしの心」なのです。
人と人、家と家とが、より強固につながり、絆を確かめ合えるよう、
考えつくされた儀式が結婚式なのです。
日取り、衣装、調度、料理に作法、ありとあらゆる細部にまで心を尽くし、贅を尽くす。
本来それが、日本の結婚式であり、日本という歴史ある国と人生をもう一度学びなおす機会となる、
人生最大で最高のハレの日なんですねー。
ハミングバードで結婚準備をする花嫁さんには、結婚式の色々な儀式の意味や作法・立ち居振る舞いをお伝えしています。
本当に細かいところまで。
背筋を伸ばす。襟を正す。指先を揃える。心のこもったお辞儀。
美しい花嫁になるために、最大限のお手伝いをしています。
準備から本番に至るまで、あらゆる筋を通し、式をやり遂げた人は、大人としての責任を考え始めるきっかけとなります。
そんなことを決意できる結婚式をあげられたらいいですよね。
ぶっちゃけ、インスタ映えなんて、どうでもいいんです。
そんなこと考えなくても、心を込めて準備した設えは、ほっといても「映え」ます(笑)
「感謝を伝えよう」「ゲストの皆さまにおもてなしを」って・・・
よくこのように言われてますが、感謝とかおもてなしの本当の意味をわかってるんでしょうか?
江戸時代から受け継がれてきた婚礼を正しく後世に伝えていきたいと思います。日本人として。
と、思っているのですが・・・。
ホントに今の流行りの結婚式は欧米化すぎです。
結婚式に「流行り」って言葉もおかしいんですけどね。
日本人は色々な国の色々を真似たり、取り入れたりするのが得意っていうか好きっていうか。
別にそれを大きな声で否定するつもりは更々ないのですが、常に違和感は感じています。
日本の伝統文化を気にしている人はごくわずかなのだと思います。
親の世代でさえ、あやしいものです。私はもはや「生きた化石」です。
昨年くらいから、日々葛藤しています。
私という存在は新郎新婦から求められているのか?
日本の結婚式の常識は、もう非常識なのか。
何が正しくて、何が間違っているのか?
私の考えが間違っているのか・・・。
最終的にいきつくところは、「まぁ、いいか」なんですけど(笑)
思い悩んでも仕方ないことですし、どうにもなりません。
私は私を必要としてくれる人の為だけに存在してればいいや。とさえ思います。
お嫁さんが気にする「流行りの演出」と「インスタ映え」を考慮し、
うまく取り入れながら「美しい結婚式」と「慎ましい花嫁」を作り上げることが、
今の私にできることなんだと思います。